実践するにあたって大切にしている3つのこと
次年度、ある方の協力を得て、ワークショップ型の授業をもう一度研究し尽くしてみたいと思います。僕がやろうとしているのは読書家の時間です。
読書家の時間: 自立した読み手を育てる教え方・学び方【実践編】 (シリーズ・ワークショップで学ぶ)
- 作者: プロジェクト・ワークショップ
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2014/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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リーディング・ワークショップ?「読む」ことが好きになる教え方・学び方 (シリーズ《ワークショップで学ぶ》)
- 作者: ルーシー・カルキンズ,吉田新一郎・小坂敦子
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2010/07/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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リーディングワークショップという形でアメリカでは広がっていますが、日本での知名度はまだまだ。僕も諸事情あって、実践をストップせざるを得ない場面も過去にありました。苦しい思いもしました。
しかしながら今年度から少しずつ再開しております。
一冊の本に出会ったこと、これが大きいです。
理解するってどういうこと?: 「わかる」ための方法と「わかる」ことで得られる宝物
- 作者: エリン・オリヴァーキーン,山元隆春,吉田新一郎
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2014/10/01
- メディア: 単行本
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この本読んだら、ワークショップ型やるしかないでしょ!っていう気になってしまいます。僕の夏休みがまさしくそれでした。新幹線の中で読んでいるうちに生まれた熱い気持ちはまだ忘れることができません。
そして、異動の際の手紙に、子どもたちからのメッセージのほとんどが、本やリーディングワークショップのことだったという事実もあります。「本が読めるようになったのは先生のおかげです。」という言葉が並んでいたこと、数年たっても残る授業だったと嬉しくなりました。
とはいえ主任の立場もあるので、いろいろな壁もあります。そこは学年を巻き込んでしなやかに超えていきます。今でも本棚は教室の外に置いて、「学年、いつでも借りてOK」の状態にしてあります。実践も学年の協力を得ながら進められる状況にありました。
実践をやりきるにあたり大切にしていることは次の3つです。
- 振り切ってやること
- 年間を通じてやること
- 学年を巻き込むこと
1.振り切ってやること
僕は3年間リーディング(読書家の時間)、5年間ライティング(作家の時間)をやりきりました。国語の教科書単元を当時はすっ飛ばしたこともありました。もちろん指導内容は抑えてありますが…そうやって何年か吹っ切った実践を続けると、見えてくることが沢山あります。
この吹っ切るっていうのが大切で、電流計の針が逆側にブーンと振れる感じ。最初から中間を狙って、「他の先生に合わせて」「中間をとって」「エッセンスだけを入れて」みたいなことを考えていると、絶対に中途半端に終わります。僕なりに自分なりに…なんて言い訳して、大した実践に達することはできません。僕にも苦い経験があります。
針が逆に振れるくらいの実践をする。そこである程度痛い目を見る(笑)うまくいかないで苦しんだことも、保護者に言われたこともありました。その都度悩み、大切な仲間と打開策を話しながら進めていきます。そうして年間を通じて続けたことは、自分の血の通った実践として自分の中に残ります。
2.年間を通じてやること
2つ目は今も出てきましたが、年間を通じてやること。できれば一点突破でです。この年はこれだけを…と決めるのです。その中でマンネリ感も生まれるでしょう。そこを打開する共通解をいくつか持つことです。これはまたいつか書きます。
自主学習は僕は3年目でトミーと一緒に年間を通じて実践した時に初めて手応えを感じました。3年かかりました。
子どもの力を引き出す自主学習ノートの作り方 (ナツメ社教育書BOOKS)
- 作者: 伊垣尚人
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2012/02/21
- メディア: 単行本
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子どもの力を引き出す自主学習ノート 実践編 (ナツメ社教育書ブックス)
- 作者: 伊垣尚人
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2013/03/14
- メディア: 単行本
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3.学年を巻き込むこと
最後の一つは、学年を巻き込むこと。もう「学級が良ければ良い」という発想の時代は終わりました。僕自身が30代半ばに差し掛かり、学年を、学校をよくしない限り、変わらないということに気づきました。良い学年、学校を作る。「自分の学級だけが良ければ…」という発想は捨てないといけません。
ただこの3つ目は立場もありますので、年相応にやりましょう。
この3つをやらない、特に1と2の二つをやらないのに、「〇〇は上手く行かない」「僕もやってみたことあるんだけど…」という人のなんと多いこと。「もったいないなぁ」といつも思います。
僕は単級の学校にいたこともあり、若い時に沢山1や2ができたこと、それが大きな僕の財産ですね。今は一度振り切った実践をしているので、学年で合わせたり、バランスをとることもできます。一度振り切ったことは後からいくらでも実践の応用が可能なのです。アレンジもできるし、また学び直すことができます。
29年度がもうすぐ始まります。何をしようかなんーと考える先生は、ぜひ、年間を通じて身を置く覚悟で実践をしてみてください。
【過去記事】ペア読書スタート!
トミーの投稿に刺激されて、久々の投稿。
出張続きで忙しくなかなかあげられないのですが、クラスはぐっと次のステージに進もうとしています。
9月からスタートさせたリーディングワークショップ。
カンファランスで一人読みの具合も掴んだところで、ペア読書かブッククラブを考えていました。相方のトミーに相談したところ「ライオンと魔女」のブッククラブを勧められたのですが、うちのクラスの実態からすると、まだまだ読めずに終えてしまう子もいたので、今回はペア読書でやろうと決めました。
エルマーの冒険もいればモモもいます。
- 作者: ルース・スタイルス・ガネット,ルース・クリスマン・ガネット,わたなべしげお,子どもの本研究会
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1963/07/15
- メディア: ハードカバー
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- 作者: ミヒャエル・エンデ,大島かおり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/06/16
- メディア: 新書
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Workflowyがハブ的役割を持っていることで、書くことへのハードルがぐんと下がった!
続けてこのブログでも紹介してきた合う突ラインプロセッサーのworkflowy。最近の使用頻度がぐんぐん上がってきました。
ここで書き続けているメモが有機体となって、いろいろなサービスのハブ的役割となっているからです。
一番はブログが書きやすくなっているということ。毎日ブログを更新し続けられるのも、このworkflrowyのおかげです。むしろworkflowyがなければブログは書き始めることはなかったでしょう。今年の正月の出会いに感謝しています。
僕は「続けること」が一番の力になるという経験をたくさん経て成長してきたという実感があるので、子どもたちにも教室でそれは伝え続けています。
振り返りジャーナルも、自主学習も、毎日のサークルタイムも、自己主導の学びも続けるからこそ価値がある、逆にいうと続かないようなことはすぐにできなくなってしまう。。。ちゃんと伝え続けています。
ようやく読み終わるこの本にも、著者が伝えたい一点はそこだと思います。
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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workflowyでやれていることは次の通りです。
- ネタの管理
- アイディアの熟成
- アイディアの結合
1 ネタの管理
ブログに書きたいと思ったことを並べています。途中、他のアイディアと入れ替えたり、混ぜ合わせたりもありますが、主に朝起きてここをみながら書いています。
2 アイディアの熟成
この辺りのことは、もう次の本を読んでいただいた方が早いですが、
クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門 (OnDeck Books(NextPublishing))
- 作者: 彩郎
- 出版社/メーカー: インプレスR&D
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: Kindle版
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アウトライナー実践入門 ~「書く・考える・生活する」創造的アウトライン・プロセッシングの技術~
- 作者: Tak.
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2016/07/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一度寝かしておいたものが後から育ってくる感じがあります。ただの書いてある文章なのに、まるでもののような表現になるところまで言わせちゃうのがworkflowyのすごいところ。
3 アイディアの結合
混ぜ合せたり階層を変えたりしているうちに、アイディアが進化していく感じです。
文と文がすぐ隣にあることで、アイディアの結合が非常にしやすい。これはEvernoteとかだと、ひとつひとつのノートが大きな意味を持つので、気軽にいくつかを結びつけるって難しいことですよね。
次に挑戦するのはタグ付けです。前回の講座で聞いてきたので、検索を活用するためにもつけ方を学んでやってみたいと思います。
ハブ的役割のworkflowyのおかげで、ブログもFacebookも難なく書けるようになってきていて、僕の書くことのハードルはぐんと下がりました。
先生方にもオススメです。
いよいよ3月、4年生の最後までにやりたいこと!
題名をテーマに振り返りジャーナルを書いてもらいました。
振り返りジャーナルはこちら。読み終えましたよ。かなりの分厚い本ですが、子どもたちのジャーナルが載せてあって、気づきもたくさんありました。もう少ししたら書評をあげたいです。
「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)
- 作者: 岩瀬直樹,ちょんせいこ
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2017/02/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こんなことにも今年は取り組んでみました。
さて、うちのクラスから出てきたのは次の通り。
- 感動
- みんなで泣きたい!
- 想いでのアルバムを作りたい!
- 一発芸しまくりたい!
- みんなで写真をとりたい!
- レク
- 「だるまさんが転んだ」のnewバージョンが気になる
- 一度やったレクをもう一度やりたい。
- パイプラインをリベンジ!
- スポーツ
- 取り組み
- 自由席替え
- ダンス!
- 次のクラブは何クラブにするか、議論し合いたい。
- 感謝
- 音楽の先生ににリコーダーをプレゼント。
- ジャーナルにコメントし合う。
- 4-1組に手紙を書き合う。
- aosenを心ゆくまで、くすぐりたい。
いいね!というコメントを書きまくったので、もちろんこれ以外にもたくさんあったけれども…全部実現しちゃおうじゃないか!
記述を見ると、4年全員で何かをしたい!が多かったなぁ。そうやって学年全体で考えてくれるのってすごく嬉しい。「クラスだけじゃなく学年で」ずっと先生たち3人で言い続けてきたことだからね。それが浸透しているのが嬉しい。
クラスだけが良くても何にも面白くない。学年、学校にどう影響を与えられるか、巻き込んでいけるか…大切にしています。
ちょボラ、ついに無くしてみました!
僕のクラス、「ちょボラ」をやっています。「ちょこっとボランティア」ネーミングは岩瀬先生から、そしてそれまでに取り組んでいた「一日一当番」は野中先生からのアイディアです。
野中先生の本、初任校で読んだなぁ。そしてご本人のお家に招かれて、お話を聞かせていただいたこともあります。
一日一つクラスに貢献することを!を合言葉に、責任感を持って取り組もうよ、と進めていました。
1年生担任の時のデータだ、懐かしい!
今年度は、ペアにして取り組んだり、班で1つのちょボラにしたり、子どもたちと朝のサークルタイムで話し合いながら、「うちのクラスに一番いい方法はどんなの?」と最適解を探してきました。
でも本音は、「ちょボラはあくまでボランティア、本当は一人ひとり決まってなくても、クラスにとって良いことに取り組んでほしいなぁ。」だったんです。
そしたらそんなタイミングでこの言葉。
じゃあ制約を外しちゃおうと、「みんなで最後の一ヶ月は気づいたことやってみようか?」ってサークルで提案。
昨日からうちのクラスにちょボラは無くなりました。でも表示はあるままだから、それ見ながらみんなで動いている感じ。うん、これの方が自然だよね。
最初は当番でいい、でもだんだんとそれを減らしていく。本当にやりたいことに集中するために、「やらなくちゃいけない」は減らしていった方がいいですね。
ただ、ここはクラスの習熟具合にもよると思います。今年のクラスだからできること、そんな気がします。ただ時期はもうちょっと早くても、それはそれでクラスのチャレンジになると思うので、来年度はそうしてみよう!
同じ気持ちで、葛藤している先生たちがいる!
自分も今週はアンガーマネジメントについて書いてきたんですけど…
僕の周りの人(ネット上ですが…)もどうやらそこを感じているみたい。重なるところが多いのが不思議な感じでした。
自分が持っている本ももう一度読み直してみようかな。
パワハラ防止のための アンガーマネジメント入門: 怒り、イライラのコントロールで、職場は変わる! 成果が上がる!
- 作者: 小林浩志
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/02/14
- メディア: 単行本
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どうしたら先生のプロジェクト管理ができるか、Brabio!がオススメです。
一年前ぐらいから使っているのがこちらの無料ソフト。
ガントチャートとして優秀です。プロジェクトタイプのタスク管理は、ここで調整しています。個人情報などに関わらない範囲ですが、うまくやれば学年の先生たちともタスクの共有ができると思います。(そこまではやっていませんが。)
小さな分解可能なものは、「omnifocus」で、もっと長期的なものが「Brabio!」というわけかたです。
omnifocusについてはこの辺りで!
フィンランドの考え方から日本の先生が学べることはたくさん!
見られますか?
このドキュメンタリー映画の中で、フィンランドの先生が語ってることがすばらしい。僕の理念の中心に来るべき言葉に溢れていた。
- 宿題という考え方がすでに時間遅れ。
- 脳を休ませないとという考え方。
- ずっと酷使していると学べなくなる。
- 授業を減らして学力が伸びた。
- 統一テストをやめるべきだという。テストで点を取る訓練は教育じゃない。
- 誰かが大儲けする学力システムを変えよう。
- 自分の脳を活用できるよう、必要なことは全部教える。
- 子供でいられる時間は短いんだもん。幸せになるために学校に来よう。
- 授業料を取るのは違法。だから私立校も生まれない。裕福な大人になっても、他人の境遇を尊重できるように。
- フィンランドでは、「将来何にでもなれる」って言葉に嘘を感じない。
学ぶように遊ぼう、遊ぶように学ぼう。
僕は子どもたちの幸せについてもっと考えるべき。
18分集中法、これはすごい!
以下は途中まで過去記事です。
2014年1月19日に他のブログに掲載。
↓↓↓
1年以上続いています。18分間集中法。これはとてもすごい方法です。
僕はこれで、タスクの管理ができるようになってきました。家族との時間も作り出せるようになりました。
そのときの読書メモは以下の通り。
心理学的な効果もあり、手を付けられない意志の弱さに効く。区切られていることで、何もない自由から脱却できる安心感がある。何もしないことの−を排除できる素晴らしいアイディアだと思う。
1セット18分。3セットで1ユニット。18分やったら中途半端なところでも休憩を入れて心理的効果を高める。わざと中途半端にすることも大切。
1ユニットで15分以上は休憩を取る。セット間の休憩は、体操、瞑想、ツイッターのチェックなど。あまりここでは時間をとらないようにする。
読書の2つの効果については、古典を読みたくなった。
どのタスクからやるかでは、大きなタスク重要なタスクをまずは18分タイマーでやってみること。
どう18分を使うか、フレキシブルさが○
18分間という時間のセット、それを3セットで1ユニットとして、仕事をしたり、タスクをこなしたりしています。
やり方は、朝だったら…
【最初の18分】前日のタスクログをとる、朝のつぶやきをする、体重を測る。
コーヒーを入れる
【次の18分】1日の流れを作る。
ストレッチをする
【次の18分】朝のタスクを行う。
ゴミを捨てる
【次の18分】以下繰り返し…
このような感じです。
1年間やってみて僕が感じているのは…
○手をつけるのが億劫な仕事に手をつけやすくなった。
○ルーティンワークを間に入れると、いい気分転換になる。
○体が18分という時間を感じ取るようになり、それぞれのタスクが18分以内に終わるようになってきた。18分というリミットまでにチャレンジして終わってやろうという気持ちがスピードにつながっている。
○自分の仕事の予測時間がたつようになり、1週間、1ヶ月の仕事に見通しが持てるようになった。
とはいえ、この方法をとっているのは、時間を自由に自分に使える朝の仕事時間ぐらいかな。でも、リミットを小さく設けて、それが「いくつあるか」で仕事の流れを考えていくことは、とても必要な技術だと思います。
第一は家族との時間のために、次に僕のやりたい仕事をやりきるために…。
この画面を一年間見続けました(笑)
今はApple Watchが主体です。こちらの記事もどうぞ!