11月はクラスが荒れる?
「11月はやっぱり何かが起こる」
「11月でクラスが揺れる」
などという記事を目にしたので、ちょっとそれについて考えています。
きっかけは思い付きを発信したtweet。
11月に問題行動が多いのは、先生が子どもの成長に応じて、レベルアップしたものを用意することなく、現状維持を保とうとすること。
— ao-sen (@aosenn) 2017年11月25日
または、残りの期間に焦り、理想と現実のギャップを感じ、無理な指導をすること。
この2つが原因である場合も多い。
子どもが急に落ち着かなくなる、何か大きなことがある…
そんな風に言われる11月と2月。
でもそれってやっぱり先生のやり方にも、多少なりと問題がある気がしているんですね。
子どもを押さえつけている学級
教師の力で学級を無理に押さえつけている場合、当然このあたりに爆発するケースも多いと思います。この「押さえつける」というのは、僕にも経験があります。
気持ちいいのは教師だけ…
そんな学級です。大きな声で子どもたちを制御したり、規律で子どもたちを動かそうとしたりしている場合です。
こういう先生の中には、理想をしっかりともっているケースもあって、3月までのゴールが見えるこの時期、その理想とのギャップに気づき、埋めようとしてさらに強い指導に走ることもあります。
全て体験談ですが(笑)
そうなったときに、クラスというのは揺らいでくるのかなぁと思います。
行事と行事の間
こういう考え方もありました。
行事と行事の狭間である11月に問題行動が多発する。
「目的を失う」と子どもたちは問題行動を起こす…
でも、そんなに行事がないと問題起こしますかね。行事に支えられる学校生活を続ける限り、やっぱり行事はなくならないし、先生たちの多忙さもなくならないのだと思います。
行事の後に目的を失い、ちょっと羽を伸ばすことはあったとしても、それが常態化していることが、問題なのかも。。。目的がないと落ち着かないのであれば、かなりそれ自体がまずい状況ではないでしょうか。
アップデートされないクラス
最近はこっちの方が多い気がします。
年間を通した見通しがないクラス。形骸化しているシステムがバージョンアップされていかないのです。年度当初に開始したシステムがそのまんま。勢いを失い、やること自体に疑問を抱き始める子も…
そうなったとき、子どもたちは自分で楽しさを創り出そうと努力する子もいるのですが、それを壊していこうとする子もいる。。。
これは僕も経験ありますね。あんときは大変だった。
特に教師の勢い、想いで年度当初に始めたケースは、よくこれが表れている気がします。まさしく過去の自分(苦笑)
そこに手立ては?
「じゃ、おまえの今のクラスはどうなんだよ?」
はい、まずまず落ち着いていると思います。
いろいろとアップデートしていますよ。
「ペアづくりやペアトーク」については、ペアの作り方に子どもたちの選択を持たせました。その中でちょっとしたチャレンジも見られています。
席替えについては、くじ引きとなりました。久しぶりに先生が決めなくても大丈夫と思えています。
昨日は初めてのくじびきでの席がえ。この子たちなら大丈夫とあとは集団の力を信頼することに。
— ao-sen (@aosenn) 2017年11月27日
最初の席替えの後は、「しゃべりか」を使って、トークテーマありでのおしゃべりタイム。
ぐぐっと距離が近づいた感じで言いスタートでした。https://t.co/ZQ2urKRO1n
掃除は自分たちで掃除場所を選んで、1ヶ月間連続で行っています。それによって慣れてとてもスムーズに掃除ができたり、工夫が凝らされたりするようになりました。
プロジェクトについては勢いが付いてきましたが、しっかりとした時間確保が必要なようです。
こういったアップデートについて次の二つのことが大切だと思っています。
- 教師の1年間のデザイン力
- 子どもの声で変わっていくこと
1については、ぜひプログラムデザインを!
月のプレビューの時にこのファイルを開き、計画を立てています。
また2について、上で書いたことは全て子どもたちが朝のサークルタイムに決めたり、ジャーナルで聞いたりして、決めていることです。
先生が急に変えるのではないということを強調しておきたいです。
僕は11月に大きな揺れを感じることなく過ごしています。もちろんこの先大きな問題があるかも知れません。でも子どもたちの力できっと解決できると思っています。
残り3日間の11月も楽しみましょう!!