先生の働き方Design研究所

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席替えは先生が決めるもの?

 

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今日は、娘の保育園の「親子で遊ぼう会」に行ってきました!生き生きしている様子が見られて、嬉しかった。地域公開授業で見たいのもこういう姿だよなぁ。親目線で見たときに、どういう授業が必要か組み立て直す必要がある。

 

 

席替えのお話。

 

 

iwasen.hatenablog.com

 

この記事を読んでいろいろなことを考えた。

 

 

僕は前の学校は、完全にくじ引き制。単級の学校でもあったし、それが児童指導専任の方針でもあったから。

ただどっかにひっかかっていたのは確か。本当に自分が全てを決めてしまっていいのだろうか。。。

 

 

今の学校に来て、そういう決まりはないが、最初の歳は大変な学年でもあったので、こちらが全て決めていた。その流れで昨年度も、今年度も自分が決めている。

 

 

ただ、やはり考えを見直したい…。

 

 

教師の手の中の成長

 

どうしてもぼくたちは、「この子はリーダー」とか、「この子はおとなしい」とか、「この子とこの子は相性が悪いから一緒にしない方がよい」などの先入観を持ってしまいがちです。それらの先入観にはある程度根拠らしきものがあるので、「だからリーダーを各班に分けよう」とやってしまいがち。しかしそれでは、いつも決まった子しかリーダーをする機会がありません。その先入観が成長のチャンスを阻害することもたくさんあるように思うのです。

 

ランダムに席を決めることにより、様々な可能性に開かれます。自分では選ばないような人との機会が生まれるのです。

 

 

「教師の手の中の成長」しか考えていないのか、その外での成長も推奨しているのか…僕ら自身の在り方が問われている気がします。この部分なんですよね、ひっかかっているのは。

 

自分がよかれと思って組んだ関係性、トラブルを回避できる関係性…それって本当に意味があるの?って感じなんですね。

 

時に他のクラスを覗くと、いつも問題のある子の隣になってしまうできる子がいたりして…問題のある子は安心して過ごせるけど、ずっと隣の席の子はどうなんだろう。。。その子の想いは?学びは?

 

 

問題がおこらないようなクラスを創るのか、問題を解決できるクラスを創るのか…。

 

やはり僕は、「席替えの偶然が生む関係性の変化」は個人の成長の糧になるのではないかと思う。それが一番社会に近い形なんじゃないかと。

 

 

関係性が流動的であることが前提

 

ゴリさんも触れているが、関係の流動性があることが前提。だって、本当に苦手な二人が隣になったとして、ずっと同じ席での学習は、苦しい。

 

人間関係の流動性を確保するには、席替えだけではもちろん不十分です。私は、

①自由に席を移動して学ぶ、ゆるやかな協同ベースの個別化の時間。

②班で行う協同的な学習、

③班とは別の新たなメンバーで行う協同的な学習

④会社活動(係活動)など、1日の授業の中で多様な人と関わりあう機会

等を頻繁に設けていました。

 

また朝の会は「朝のサークルタイム」として、全員で丸くなって進めますが、その際も、「毎日両隣を変えて座ろう」と提案していました。

特に初期は意識して「関係を混ぜ」(リワイヤリング)、コミュニケーションの量を貯める機会を増やす。担任の大事な仕事だと考えています。このような機会を作り続けることで、「だれとでもそこそこうまくやれる」という開放的な人間関係を築いていくチャンスがふえます。

 

初期の頃に力を入れてきたこの部分があるからこそ、「誰とでもOK」の関係性が高学年でも生まれてくる。だからこそ、席替えがくじであっても、そこを乗り越えていける力をつけることができる。それを昨年度、そして今年度、強く実感しています。

 

僕の場合はこんなふうにその部分を作っています。

 

 

aosenn.hatenablog.com

 

 

aosenn.hatenablog.com

 

 

(席替えは週1回でも、あるいはフリーアドレスでよいのかもしれませんね。)

 

ちょこっと書いてあるここにもチャレンジさせてみたい!お道具箱なら、整理整頓すればこれは可能だろうし。フリーアドレスでの座席の決定、十分にできそうな気がする。週1回頻繁に席替えしていくのもやってみたい。

 

 

 

まとめ 方法論ではなく

 

とはいえ、目の前の子どもたちに合わせていくことが何よりも大切。方法論じゃない。でも自分の中で感じた違和感は解消してスムーズな方向に進めていきたいと思う。

 

 

 

 

誰かのみんなの正解じゃなくて、「自分なりの正解」を探していこうと思う。

 

 

子どもたちを心から信頼していくためにも…。

 

こちらの記事もどうぞ。

 

 

aosenn.hatenablog.com