AかBかという話し合いをこえて…
おはようございます。
総合的な学習の時間のお話。
子どもたちの話し合いのもと、次どうするかを考えています。
そんな中の一幕。
総合の時間では「食」に関することについて世界の現状から「今」を考えている。
中休みもクラスの実行委員と話し合って、発表の形式についてあれこれ考えてみた。その中でメリットもデメリットもあるということがよくわかった。
5時間目にはクラス全体で話し合うことに。発表は「ステージ型で行うのか、ブース方で行うか」という話し合いになった。
- ステージ型…発表を黒板の近くでみんなが聞いている状態で1(もしくは2回)行う劇場タイプ。
- ブース型…教室の中に4カ所ブースを用意し、お客さんが自由に行き来できるタイプ。
メリットとデメリットを、みんなの意見や僕の意見をもとに整理。
【ステージ型のメリット】
- お客さんが、発表者の声が聞きやすい。
- 黒板やTVなど広く使え、大がかりな発表ができる。
【ステージ型のデメリット】
- お客さんが途中で出入りしにくい。
- 中途半端な時間に入ると、何をやっているかわからない。
【ブース型のメリット】
- 発表者のプレッシャーが少なく、たくさんの発表で自信がつく。
- お客さんは好きなところを回れるので、時間に合わせて見られる。
- お客さんとの対話ができる。
【ブース型のデメリット】
- 声が混ざってうるさくなる。
- 発表は小さくしかできない。
まず人数を聞く。多数決じゃないんだけど、「人数を聞く」と僕のクラスではしている。これってすごく大切。人数最初に聞いたら、話し合わなくていい話題なんてのもある。それをちゃんと見える化。
20対14でブース型の方が少し多い。
さて、どちらにしようか。。。。
ここからいろいろな意見が出てきた。本当にたくさんの意見が出るようになった。
それぞれのメリットデメリットに付け足していく。ちゃんと見える化しておくことが大切。
しかしどっちも譲れない。少しステージ型に流れが傾きかけたそのとき…
ある子がこんな意見を言った。
「どっちにもメリットがあるからそれを生かしたい。劇場型をやってから後半でブース型にするのはどうか」
この意見に「いいと思います!」と力強くこたえる他の子たち。
「決まった」瞬間だった。
総合の学習は、子どもたちとゴールのイメージを共有。
— ao-sen (@aosenn) 2017年11月15日
今日は、発表がブース型でやるか、ステージ型でやるか話し合った。
どちらになるかと思っていたが、話し合ってみると、「最初ブース型でやって後からステージ型」という素晴らしいアイディアが出てきた。
子どもの考えに脱帽。
しっかりメリットとデメリットを見える化したことが大きかったのかもしれない。話し合いで大切なのは「情報」。ここを整理しておくのは教師の役割。
しかもいつも「学級会タイプ」にしなくてもいいということは、前々から思っていたけどさらに今日で実感。
話し合いの情報さえしっかりとそろっていれば、子どもたちは話し合うなぁと。特活のように「毎回話し合う必要ある?」「そんなかたーい会議、今日本中どこ探してもやってないよ?」ってなこともよく感じる。
クラスの中に安心感があり、成熟してきた頃、この「どっちか」という話し合いに、子どもが第3の案を出してくることが多い。話し合いを楽しむ子が多くなってくる。
こういうところが高学年の楽しさなんだろうなぁと。
さてさて今日もよい一日を!