【告知】上條先生と鈴木先生をお呼びして、講座を開きます!
僕が仲間と主催している学びの会に東北福祉大学教授上条晴夫先生、インプロパークから鈴木聡之先生をお迎えして、インプロとリフレクションのワークショップを開催します。
上條先生といえば…僕が初任の頃、学習会でお見かけしたこともあるのですが、それ以外だとやはりこちら。
僕はコルトハーヘンさんのリフレクションについては、この本の学びが大きかったのですが、もう売っていないんですね。超良書です。
リフレクションという面で以前からお話ししたかった上條先生が横浜にやってきます!うーん今から楽しみすぎる。
僕らの会に初めての参加でも全く問題ありませんので、先生の方、先生を目指す方、インプロ、リフレクションに興味がある方…お待ちしております。
若者がICTを使うものの、その目的は「消費」なのか。
面白い記事をイケダハヤトさんのブログで発見。
情報発信者の舞田俊彦さんのツイートにたどり着きました。
どううまく使うかですね。僕も6歳までに娘に使える物をもたせたいと思っています。
ゲームやるもんじゃなくてね。ipadproかなぁ。
ほんと使っていないんだよな、日本人。スマホで十分?
うちのクラスの子も、LINEやマイクラに一生懸命…。大丈夫か?消費者一直線じゃないか。
でもイケダハヤトさんもかいているように、「消費」には十分機能を発揮するスマホも、「生産」には向いていない。やっぱり生産にはパソコンです。どんどんスマホやタブレットでも生産できるようになってきているとは思いますが…
このグラフで、いかに日本人の若者が「生産」とは遠いかがわかる。
大きい家に住み、高い車を買い、美味しいものを食べ…「どう消費するか」という時代はもう終わりですよね。平日めいいっぱい死ぬほど仕事して、休日に無茶苦茶、消費する…そういう働き方を変えていかないといけません。
セミナーに通って学ぶのも、学ぶ意欲なのかどこからかくる不安なのか、見極めないといけません。高いお金を払って学ぶことは大事、でも消費する側から生産する側へ。主催する方へ進んでいきたいなぁと思います。
と、いうことで仲間と主催する学習会。こちらも是非お願いします。
マンモスパウワウ2017に参加します!
朝のサークルは笑いに包まれて進んでいきます
昨日の朝は、「前日納得いかないことがあった」とジャーナルで話していた子と日向ぼっこしながら、じっくりと話を聞いていました。集会が終わっての朝の会の時間。タワーボールでの出来事だったけど、その子がよく話してくれて、前に進むことができました。
教室に戻ると、「先生遅いんだから、話し合いしちゃってるよ!」の声が。
この日は集会だったので、本当はいつも話し合いはないのですが、みんなで考えてスタートしていました。
今日のペア作り…○○さんがいないから、一緒にやっておこう。
今日のめあては「ーーね、よろしく!」
「先生来ないから話し合いやっちゃおうか」、今日の話し合いたいことは、「○○以外の必殺技が欲しい。」と女の子の面白い子からの提案。鉄棒がないとできない技じゃなくて、もっといつでもできる必殺技が欲しいんですと(笑)ワイワイしながら話していましたね。。。
深刻ではないけれど、相手に寄り添って話を聞き終えた後だったので、思わず笑っちゃいました。朝のサークルはそうやって自分たちで進んでいくので、僕はニコニコしながら座っています。
そうやって何かあった時も安心してこの時間に連れ出すことができます。
「4−1ありがとう会」の企画も、自分たちでガシガシ考えて、進めている模様。素晴らしい!
本当にクラスの姿として、「育ってきたなぁ」と実感しています。新しい学校2年目でようやくここまで。
【書評】直木賞受賞作「蜜蜂と遠雷」を読んでみたよ。
素晴らしい一冊でした。2016年度、小説で自分の中では間違いなくナンバー1。
僕は司書教諭の方に借りたのですが、分厚さに閉口して、kindleで買い直しました。そのときフェアー中で実質700円でした。
若手の登竜門とされる日本開催のコンクールに、日系の天才青年、若き日に音楽から離れた伝説の少女、そして弟子を取らないと言われた音楽家が亡くなる前にこのコンクールに送り込んだ天才的な少年。3人が中心となってコンクールの様子が描かれています。
音楽をあまり知らない自分であっても、その心情の描写、ストーリーの展開にすっかり惹きこまれてしまいました。クラシックを聴いてみたくなる、音楽とともに生きたくなる…そんな一冊です。
- 音楽は素晴らしい、あたしは音楽に一生関わっていくのだとうそぶきながらも、実際にやっていることはその逆だった。音楽に甘え、音楽を舐め切り、ぬるま湯のような音楽に浸かっていた。ここにいれば楽だとばかりに、音楽と馴れ合っていたのだ。自分は違うと思いながら、音楽を楽しむことすらしていなかった。 考えれば考えるほど、冷や汗が浮かんでくる。
- 音楽を作る。自分の中に構築する。 かつて、幼い頃には自然にやっていたシミュレーション。ずっと開けるのを忘れていた引き出しを、何気なく引っ張って開けたような奇妙な感覚だった。 こんなに簡単なことだったんだ。 亜夜は気抜けした。 あたしはこうする。こうしたい。こんなこともできる── ああ、こんなふうにやっていいんだ。呼吸するように当たり前に、音楽を作っていってもいいんだ。 そうストンと腑に落ちる感覚を味わい、亜夜は全身が軽くなったような気がした。 音楽には歴史としがらみもあるけれど、同時に常に更新されるべき新しさも内包している。それは自分で見つけていけばいい。誰におもねることなく、考えていけばいい。そして、自分の指で実践していけばいいのだ。 不意に、目の前が開けたような錯覚を覚えた。 舞台の上から、亜夜に向かってさあっと風が吹いてきたみたいだった。 続けていける。あたしは、これからも音楽を続けていける── そんな確信があった。
- それは、これまでにない確信だった。意気込んで「やってやる」という気負いでもなく、「そうなればいいな」という希望でもなく、ただ当たり前にそうなるという確信。 なんという安らかな感覚だろう。 なんという穏やかな心地だろう。 亜夜はその不思議な感覚をじっと嚙みしめていた。
音楽に熱心に取り組んできた妻は、涙なしでは読めないそうです。本当にオススメしたい素晴らしい一冊でした。
ちょっと前にこちらも読んでいいなぁと思ったのですが、それを上回ります。
実践するにあたって大切にしている3つのこと
次年度、ある方の協力を得て、ワークショップ型の授業をもう一度研究し尽くしてみたいと思います。僕がやろうとしているのは読書家の時間です。
読書家の時間: 自立した読み手を育てる教え方・学び方【実践編】 (シリーズ・ワークショップで学ぶ)
- 作者: プロジェクト・ワークショップ
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2014/04/18
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リーディング・ワークショップ?「読む」ことが好きになる教え方・学び方 (シリーズ《ワークショップで学ぶ》)
- 作者: ルーシー・カルキンズ,吉田新一郎・小坂敦子
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2010/07/10
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リーディングワークショップという形でアメリカでは広がっていますが、日本での知名度はまだまだ。僕も諸事情あって、実践をストップせざるを得ない場面も過去にありました。苦しい思いもしました。
しかしながら今年度から少しずつ再開しております。
一冊の本に出会ったこと、これが大きいです。
理解するってどういうこと?: 「わかる」ための方法と「わかる」ことで得られる宝物
- 作者: エリン・オリヴァーキーン,山元隆春,吉田新一郎
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2014/10/01
- メディア: 単行本
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この本読んだら、ワークショップ型やるしかないでしょ!っていう気になってしまいます。僕の夏休みがまさしくそれでした。新幹線の中で読んでいるうちに生まれた熱い気持ちはまだ忘れることができません。
そして、異動の際の手紙に、子どもたちからのメッセージのほとんどが、本やリーディングワークショップのことだったという事実もあります。「本が読めるようになったのは先生のおかげです。」という言葉が並んでいたこと、数年たっても残る授業だったと嬉しくなりました。
とはいえ主任の立場もあるので、いろいろな壁もあります。そこは学年を巻き込んでしなやかに超えていきます。今でも本棚は教室の外に置いて、「学年、いつでも借りてOK」の状態にしてあります。実践も学年の協力を得ながら進められる状況にありました。
実践をやりきるにあたり大切にしていることは次の3つです。
- 振り切ってやること
- 年間を通じてやること
- 学年を巻き込むこと
1.振り切ってやること
僕は3年間リーディング(読書家の時間)、5年間ライティング(作家の時間)をやりきりました。国語の教科書単元を当時はすっ飛ばしたこともありました。もちろん指導内容は抑えてありますが…そうやって何年か吹っ切った実践を続けると、見えてくることが沢山あります。
この吹っ切るっていうのが大切で、電流計の針が逆側にブーンと振れる感じ。最初から中間を狙って、「他の先生に合わせて」「中間をとって」「エッセンスだけを入れて」みたいなことを考えていると、絶対に中途半端に終わります。僕なりに自分なりに…なんて言い訳して、大した実践に達することはできません。僕にも苦い経験があります。
針が逆に振れるくらいの実践をする。そこである程度痛い目を見る(笑)うまくいかないで苦しんだことも、保護者に言われたこともありました。その都度悩み、大切な仲間と打開策を話しながら進めていきます。そうして年間を通じて続けたことは、自分の血の通った実践として自分の中に残ります。
2.年間を通じてやること
2つ目は今も出てきましたが、年間を通じてやること。できれば一点突破でです。この年はこれだけを…と決めるのです。その中でマンネリ感も生まれるでしょう。そこを打開する共通解をいくつか持つことです。これはまたいつか書きます。
自主学習は僕は3年目でトミーと一緒に年間を通じて実践した時に初めて手応えを感じました。3年かかりました。
子どもの力を引き出す自主学習ノートの作り方 (ナツメ社教育書BOOKS)
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子どもの力を引き出す自主学習ノート 実践編 (ナツメ社教育書ブックス)
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3.学年を巻き込むこと
最後の一つは、学年を巻き込むこと。もう「学級が良ければ良い」という発想の時代は終わりました。僕自身が30代半ばに差し掛かり、学年を、学校をよくしない限り、変わらないということに気づきました。良い学年、学校を作る。「自分の学級だけが良ければ…」という発想は捨てないといけません。
ただこの3つ目は立場もありますので、年相応にやりましょう。
この3つをやらない、特に1と2の二つをやらないのに、「〇〇は上手く行かない」「僕もやってみたことあるんだけど…」という人のなんと多いこと。「もったいないなぁ」といつも思います。
僕は単級の学校にいたこともあり、若い時に沢山1や2ができたこと、それが大きな僕の財産ですね。今は一度振り切った実践をしているので、学年で合わせたり、バランスをとることもできます。一度振り切ったことは後からいくらでも実践の応用が可能なのです。アレンジもできるし、また学び直すことができます。
29年度がもうすぐ始まります。何をしようかなんーと考える先生は、ぜひ、年間を通じて身を置く覚悟で実践をしてみてください。
【過去記事】ペア読書スタート!
トミーの投稿に刺激されて、久々の投稿。
出張続きで忙しくなかなかあげられないのですが、クラスはぐっと次のステージに進もうとしています。
9月からスタートさせたリーディングワークショップ。
カンファランスで一人読みの具合も掴んだところで、ペア読書かブッククラブを考えていました。相方のトミーに相談したところ「ライオンと魔女」のブッククラブを勧められたのですが、うちのクラスの実態からすると、まだまだ読めずに終えてしまう子もいたので、今回はペア読書でやろうと決めました。
エルマーの冒険もいればモモもいます。
- 作者: ルース・スタイルス・ガネット,ルース・クリスマン・ガネット,わたなべしげお,子どもの本研究会
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1963/07/15
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- 作者: ミヒャエル・エンデ,大島かおり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/06/16
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Workflowyがハブ的役割を持っていることで、書くことへのハードルがぐんと下がった!
続けてこのブログでも紹介してきた合う突ラインプロセッサーのworkflowy。最近の使用頻度がぐんぐん上がってきました。
ここで書き続けているメモが有機体となって、いろいろなサービスのハブ的役割となっているからです。
一番はブログが書きやすくなっているということ。毎日ブログを更新し続けられるのも、このworkflrowyのおかげです。むしろworkflowyがなければブログは書き始めることはなかったでしょう。今年の正月の出会いに感謝しています。
僕は「続けること」が一番の力になるという経験をたくさん経て成長してきたという実感があるので、子どもたちにも教室でそれは伝え続けています。
振り返りジャーナルも、自主学習も、毎日のサークルタイムも、自己主導の学びも続けるからこそ価値がある、逆にいうと続かないようなことはすぐにできなくなってしまう。。。ちゃんと伝え続けています。
ようやく読み終わるこの本にも、著者が伝えたい一点はそこだと思います。
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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workflowyでやれていることは次の通りです。
- ネタの管理
- アイディアの熟成
- アイディアの結合
1 ネタの管理
ブログに書きたいと思ったことを並べています。途中、他のアイディアと入れ替えたり、混ぜ合わせたりもありますが、主に朝起きてここをみながら書いています。
2 アイディアの熟成
この辺りのことは、もう次の本を読んでいただいた方が早いですが、
クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門 (OnDeck Books(NextPublishing))
- 作者: 彩郎
- 出版社/メーカー: インプレスR&D
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: Kindle版
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アウトライナー実践入門 ~「書く・考える・生活する」創造的アウトライン・プロセッシングの技術~
- 作者: Tak.
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2016/07/09
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一度寝かしておいたものが後から育ってくる感じがあります。ただの書いてある文章なのに、まるでもののような表現になるところまで言わせちゃうのがworkflowyのすごいところ。
3 アイディアの結合
混ぜ合せたり階層を変えたりしているうちに、アイディアが進化していく感じです。
文と文がすぐ隣にあることで、アイディアの結合が非常にしやすい。これはEvernoteとかだと、ひとつひとつのノートが大きな意味を持つので、気軽にいくつかを結びつけるって難しいことですよね。
次に挑戦するのはタグ付けです。前回の講座で聞いてきたので、検索を活用するためにもつけ方を学んでやってみたいと思います。
ハブ的役割のworkflowyのおかげで、ブログもFacebookも難なく書けるようになってきていて、僕の書くことのハードルはぐんと下がりました。
先生方にもオススメです。
いよいよ3月、4年生の最後までにやりたいこと!
題名をテーマに振り返りジャーナルを書いてもらいました。
振り返りジャーナルはこちら。読み終えましたよ。かなりの分厚い本ですが、子どもたちのジャーナルが載せてあって、気づきもたくさんありました。もう少ししたら書評をあげたいです。
「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)
- 作者: 岩瀬直樹,ちょんせいこ
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2017/02/16
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こんなことにも今年は取り組んでみました。
さて、うちのクラスから出てきたのは次の通り。
- 感動
- みんなで泣きたい!
- 想いでのアルバムを作りたい!
- 一発芸しまくりたい!
- みんなで写真をとりたい!
- レク
- 「だるまさんが転んだ」のnewバージョンが気になる
- 一度やったレクをもう一度やりたい。
- パイプラインをリベンジ!
- スポーツ
- 取り組み
- 自由席替え
- ダンス!
- 次のクラブは何クラブにするか、議論し合いたい。
- 感謝
- 音楽の先生ににリコーダーをプレゼント。
- ジャーナルにコメントし合う。
- 4-1組に手紙を書き合う。
- aosenを心ゆくまで、くすぐりたい。
いいね!というコメントを書きまくったので、もちろんこれ以外にもたくさんあったけれども…全部実現しちゃおうじゃないか!
記述を見ると、4年全員で何かをしたい!が多かったなぁ。そうやって学年全体で考えてくれるのってすごく嬉しい。「クラスだけじゃなく学年で」ずっと先生たち3人で言い続けてきたことだからね。それが浸透しているのが嬉しい。
クラスだけが良くても何にも面白くない。学年、学校にどう影響を与えられるか、巻き込んでいけるか…大切にしています。