体験学習法で、体育の授業を捉え直していくには?
僕が今のところ考えている大切にしたい学習観察は次の通りです。
先日、校内のメンター研でも時間を少しいただいて、話し提案することができました。特に今年は
「何度も繰り返せるチャンスがある」
「心から楽しいと言える」
の2つを大切にしてきました。
ちなみに、高学年だったら
「社会との繋がり」や「自己選択・自己決定」のあたりに力を入れていくのが、今現在の僕の感覚です。
この辺りは昨年春に、けんじから学ばせていただきました。
僕はこの一年、けんじからの学びと、カリキュラムマネジメント
の学びに取り組みながら、悶々と考えてきました。
今回はそれを体育「ゲーム型授業」にも取り入れていきたいと思います。
うちの学校のカリによると、4年生では「ティーベースボール」「サッカー」「タワーボール」の順で学習します。今、「ティーベースボール」と「サッカー」が終わり、運動が得意な子も苦手な子も、楽しみながら取り組んできました。
今回は体育の学習も体験学習法で捉え直したら? と考えていくつかの取り組みをしていきます。
①チームビーイングの作成
まずは「チームビーイング」を作ることです。
チームでの約束事や守りたいこと、大切にしたい気持ち等を1つの枠の中に書き入れ、必要じゃないこともその外に書き込むようにしています。それぞれ作戦カードというチームカードを1枚用意しているので、その裏に今回はバッチリ作成しようと思います。
長期的な目標は学級目標ですが、うちのクラスは割とやんわり、今年はイラスト中心の学級目標です。2つの記事にそれが書いてあります。
チームで話し合うことを徹底的に大切にしていきたいです。
②自分たちで取り組める
「慣れの運動」と「タスクゲーム」
ここは今回力を入れていきたいところ、一回でちゃんとわかるように、この2つを子ども達に示していきたいと思います。自分たちの苦手なところが自分たちで克服できるように、得意なところが自分たちで伸ばせるように。時に戻ったりしながら反復できること、子供に実感できることを、カードや掲示物で目に見える形にします。
③自分たちでチームを決める
これは残念ながらインフルエンザや学習の残り時間の関係で断念。アンケートを元にバランスを考えて僕が作ったチームを、朝のサークルタイムで「これでいきたいんだけどどう?」と皆に振ってみました。ルールは「自分のチームのことについては言わない」ということだけ。少し身長の低いチームがあったので、そこだけ調整したいと思います。
④記録を元に振り返りをする
体育では大切な要素ですよね。
サッカーでは記録を元にリーグ戦のゴールランキングやアシストランキング等を取りながら盛り上がりました。今回はチームでの全員繋いでゴールを決めた数などもランキングにしたいなぁと思います。
アシスト付きのゴールが決められれば、ボールがない時にちゃんと動いている証拠ですよね。なので、ゴールやアシストも大切にします。
これからもう一回この単元について研究して取り組んでいきます。
僕の感覚として、「ティーベースボール」や「サッカー」の学習している子どもたちの様子を見ていると、「最高に楽しそうで、学びの場にもなっている!」と感じるのですが、もう一段階上げていくには、どうしたらいいかを僕もこの8時間の単元で考えていきたいと思います。
【過去記事】教科のプログラムデザインを学んできました!
子どもが遊ぶように柔らかく学ぶこと。今年の僕の目標です。
【過去記事】目標、完成したけど完成じゃないよ
【過去記事】クラス目標をデザインの力で
数年ぶりのスポーツにチャレンジしてくことで、楽しさをまた思い出す
久しぶり、おそらく5年ぶりぐらいのマラソン大会。保土ケ谷区「かるがもファミリーマラソン大会」に出場しました。
5㎞ながら、アキレス腱を断裂して以来初だったので、すごく緊張。怪我がなければと思いました。でもスタートして号砲が鳴ると、怪我に配慮しつつも一人でも多く前に行きたくなります。それがマラソンってもん。クラスの子も応援で手を振ってくれているとなると、力が入るのもしょうがないですよね。
前は10㎞が当たり前だったのに、今や5㎞も息切れ切れながらなんとか走りきりましたよ。タイムもギリギリ㎞あたり5分をきり満足。
走ることで「今ここに集中すること」の大切さを実感できます。一歩一歩進んだ先にしか未来がないこと。この一歩こそが次につながっているんだと実感できること。
周りにたくさんの人がいて、おじいちゃんおばあちゃんに抜かされていく。「自分って大したことないんだなぁ。」っていつも思い出させてくれます。
5㎞なら怪我の心配はなさそうだから、来年は一つでも順位を上げたいなぁ。
2月は、10年ぶりのスノボに5年ぶりのマラソン。いろいろなスポーツに挑戦できているのも、職場の皆さんのおかげです。有難や。
何を元に「カンファランス」をするか…答えが見つからない。
岩瀬直樹先生が提案されている「自己主導の学び」。
僕は学びの主導権がきちんと子ども側にあることを前提として、「ライティングワークショップ」「リーディングワークショップ」などいろいろなことに取り組んできました。
ライティング・ワークショップ―「書く」ことが好きになる教え方・学び方 (シリーズ・ワークショップで学ぶ)
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リーディング・ワークショップ?「読む」ことが好きになる教え方・学び方 (シリーズ《ワークショップで学ぶ》)
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教師が学習の中でやっていくこととして、環境整備という面からの「学習デザイン」、と一人ひとりをどう見とるか「カンファランス」の2つが大切だと思います。
そして僕自身はこの「カンファランス」に大きな改善の余地があります。
本当に一人ひとりを見とれているのか?
教師主導の授業を進めていた時は、「見とったふり」、「まるで見とれているかのよう」に授業をしていた自分がいました。
だから、学びの主導権を子どもに渡す授業を進めてきました。
しかしながら、「それでも本当に一人ひとりを見とれているのだろうか?」「どうしたらそうなるのだろうか」ともやもやしながら考えているところです。
一人ひとりへのアプローチ「カンファランス」についてもっと考えていかなくてはいけないと思うのです。
あすこまさんこと、澤田さんは「大福帳」というものを使って、一人ひとりへの「カンファランス」に取り組んでおられます。
やはり一人ひとりになんの根拠もなく当たるのは自分も無理だと思っているので、澤田さんが持つ「大福帳」を参考に、他にどんなものが自分自身のカンファランスを助けてくれるのかを、もやもやしながら考えているところです。
できれば子どもにとっては、それが意図して「先生に情報をもたらしている」ではないものがいいんですよね。ここが鍵。「結果的に情報をもたらしている」という感じにしたい。
僕はリーディングワークショップを中心にやっているので、「読書記録の掲示フォルダ」「読書ノート」にも取り組んでいるのですが、両方ともどうもしっくりこない。子どもにとって、読むことを共有するための手段としたいのですが、いまいち広がりを見せないのですよね。もう少し、段差の低いものがいい。ノートにするのも終わったあと書くのも、抵抗が高いと感じる子がいるようです。
いい一冊に出会い、カンファランスについて考える機会になっているのですが、もうちょっと読み進めて考えていこうと思っています。
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ドッジボール大会、決勝進出。振り返りを積み重ねて、気持ちがまとまってきたなぁ!
ドッジボール大会で四年生ながら決勝進出!この快挙にわざわざ校長先生が励ましに教室に来るという。。。それぐらい四年生が決勝に残ったことはないのだそうです。
こちらの記事の続きです!
5年生に勝ち、低学年に助けられながらも6年生になんとか勝利し、両チームとも準決勝までたどり着きました。でも6年生とのスコアは7−13。ダブルスコアに近かったんですね。
子どもたちは体験学習サイクルを自分たちで回しながら、話し合いました。実行委員が自分から、「ファシリテーターさせてほしい。」
「勝てたのはどうして?」
「次どうすればいい?」
と頼もしく進める姿が出てきました。
引用
準決勝では6年生のペアクラスに1点差で敗北。涙を流す子もいて悔しかったことがよく伝わってきました。でもそこで振り返りが深まりました。
「僕らは2試合やれるけど、2年4組はこれで終わり。申し訳ない。」
「応援してくれる4年生のぶんも勝ちたい。」
自分たちにのみ目を向けていたのが、外に目が向き、みんなが勝利する方に向かっていったのです。
僕はこのドッジボール大会が本当に必要なのか疑問でした。投げる子も限られているし、長縄と違ってそれぞれに温度差があるからです。
最初は気持ちがバラバラだったうちのクラス。「協力して、楽しんで、1つでも 多く勝とう。」というスローガンの通り、1つでも多く勝てればいいね!ぐらいでした。
それが1勝をすると、「もう1クラスにも勝たせてあげたい。」ちょっとずつ「自分たち以外の人たちの存在のために」が生まれてきた。そういう振り返りを聴きながら、ちょっとずつそこに向かってまとまっていく感じ。
よく投げる子が、「頭に血が上っちゃった。冷静にやるから信じてボールを回して欲しい」
って話したり、作戦のキーマンの元外野の子が、
「僕たちも一生懸命やっているけど、自分たちだけでやっているって感じたら、そのときは言って欲しい」
って話をしたり…そんな一人一人が話す場面っていうのを、みんなが受け入れて、「この子たちにボールを回すんだ。」っていう気持ちが生まれていきました。
僕は今まで先生をしていて、そういうまとまり方を感じたことはなかったんです。振り返りを重ねてここまでチームになれるのか。そんなふうに実感しました。
昨日の準決勝2試合目は、
「負けちゃった2年生が応援してくれるって言ってくれた、だからそのために」
「欠席して今日いない友達のために」
「応援してくれる他の4年生のために」
負けられねぇな、っていう気運が高まっていたんですよね。それはもう気づきを振り返って、次はどうするって考えてきたこの子たちの積み重ねで、積み重ねていったもの。
「2年生と一緒に円陣組もうよ。」
っていうのも振り返りから生まれてきたもの。なんかいい姿ですよね。
試合はというと2年生が5点差をつけて高学年の試合に回してくれて、その差を縮められることなく、5点差を保っての勝利。6年生相手のスコアも9−9のイーブンでした。
さぁ、これで決勝で一度負けた相手と戦える。月曜日の中休みがその決勝戦。一人の観客として、あの子たちの頑張り、チームワークを信じて応援したいと思います。
先生がApple Watch2を購入してよかったこと④ iphoneを取り出さなくても…
もはや色々なところで言われている話ですが、iphoneをよーく使い倒していくと、取り出す機会が必然的に増えていきます。時にそれが煩わしく感じることもあるもんです。
そういう意味ではApple Watchは素晴らしいですね。今まで取り出していたものを取り出さずにいろいろなことができるのはすごいことです。
①もちろんsuica
Apple Watch単体で、suicaを使用することができます。コンビニでも改札でも当てるだけです。勘違いしたのですが、この画面にせずとも本当に当てるだけです。
ちなみに保育園のお迎えの際も、このsuicaでドアを開けられるようになっています。
②駅lockyのカウントダウン機能
普段電車乗らないのですが、これは便利です。これを見るときは大抵、駅まで急いでいるとき。そんなときにiphoneで確認!なんて、スマートじゃありませんものね。
③乗り換え案内の経路確認
同じように、乗り換え案内の経路確認も素晴らしい。一度iphone側で調べた経路を送ってあげる形で、watchで見られるようになります。これも乗り換えの時刻をいちいち調べたり、何番ホームか確認したりをiphoneでやる必要がなくなります。
④サイクリングのアクテビティ
やっぱりこれですよね。自転車通勤の身としては、これが一番助かっています。自転車にいざ乗ろうって時に、バッグを開けてiphoneを取り出して、ボタン押してまたしまうなんてありえません。
この恩恵がSuicaと並んで、僕の中では一番でかいかな!
サークルタイムの話し合いを元にして、うちのクラスから2チームがベスト4に残ったよ!
うちの学校には「ドッジボール大会」というものがある。
ペア学年とチームを組んで、それぞれ低学年同士、高学年同士が対戦して「当てた数」の合計で勝負が決まる。学年が違うチームと戦うときはハンデがある。1年生対2年生だと、2年生が両手投げになる。4年生対5年生だと、5年生は外野の横からは投げられないなどなど。
僕のクラスは学校で唯一、クラス数の関係で、ペアクラスが2つある。4年1組は、2年1組と4組とペアなので、このドッジボール大会にも、どちらのペアとも出場でき、他の高学年クラスの倍試合できるわけだ。
先週から始まったこの大会、とうとう2チームとも準決勝に進出した。
実行委員を中心に、サークルタイムで作戦を話し合い、振り返りをしながら進めてきた。作戦もうまくいき、上級生を次々と破る快挙を見せている。
昨日は同じ学年の3組と、15対14の大接戦をものにして勝利。
スローガンは「楽しみ、ペアと協力して、1つでも多く勝てる大会にしよう。」でも「ここまできたら優勝しかないっしょ」と異様な盛り上がりを見せているうちのクラス。
いよいよ今日は準決勝、ここからの相手は全て6年生。さて、うちのクラスの子達はどんな戦いを見せてくれるか、今日も楽しみです。
ちなみに、サークルで話し合いたいこととして子どもたちが作っている掲示板ですが、バレンタインにちなんだ男の子の悩みが面白い。