ドッジボール大会、決勝進出。振り返りを積み重ねて、気持ちがまとまってきたなぁ!
ドッジボール大会で四年生ながら決勝進出!この快挙にわざわざ校長先生が励ましに教室に来るという。。。それぐらい四年生が決勝に残ったことはないのだそうです。
こちらの記事の続きです!
5年生に勝ち、低学年に助けられながらも6年生になんとか勝利し、両チームとも準決勝までたどり着きました。でも6年生とのスコアは7−13。ダブルスコアに近かったんですね。
子どもたちは体験学習サイクルを自分たちで回しながら、話し合いました。実行委員が自分から、「ファシリテーターさせてほしい。」
「勝てたのはどうして?」
「次どうすればいい?」
と頼もしく進める姿が出てきました。
引用
準決勝では6年生のペアクラスに1点差で敗北。涙を流す子もいて悔しかったことがよく伝わってきました。でもそこで振り返りが深まりました。
「僕らは2試合やれるけど、2年4組はこれで終わり。申し訳ない。」
「応援してくれる4年生のぶんも勝ちたい。」
自分たちにのみ目を向けていたのが、外に目が向き、みんなが勝利する方に向かっていったのです。
僕はこのドッジボール大会が本当に必要なのか疑問でした。投げる子も限られているし、長縄と違ってそれぞれに温度差があるからです。
最初は気持ちがバラバラだったうちのクラス。「協力して、楽しんで、1つでも 多く勝とう。」というスローガンの通り、1つでも多く勝てればいいね!ぐらいでした。
それが1勝をすると、「もう1クラスにも勝たせてあげたい。」ちょっとずつ「自分たち以外の人たちの存在のために」が生まれてきた。そういう振り返りを聴きながら、ちょっとずつそこに向かってまとまっていく感じ。
よく投げる子が、「頭に血が上っちゃった。冷静にやるから信じてボールを回して欲しい」
って話したり、作戦のキーマンの元外野の子が、
「僕たちも一生懸命やっているけど、自分たちだけでやっているって感じたら、そのときは言って欲しい」
って話をしたり…そんな一人一人が話す場面っていうのを、みんなが受け入れて、「この子たちにボールを回すんだ。」っていう気持ちが生まれていきました。
僕は今まで先生をしていて、そういうまとまり方を感じたことはなかったんです。振り返りを重ねてここまでチームになれるのか。そんなふうに実感しました。
昨日の準決勝2試合目は、
「負けちゃった2年生が応援してくれるって言ってくれた、だからそのために」
「欠席して今日いない友達のために」
「応援してくれる他の4年生のために」
負けられねぇな、っていう気運が高まっていたんですよね。それはもう気づきを振り返って、次はどうするって考えてきたこの子たちの積み重ねで、積み重ねていったもの。
「2年生と一緒に円陣組もうよ。」
っていうのも振り返りから生まれてきたもの。なんかいい姿ですよね。
試合はというと2年生が5点差をつけて高学年の試合に回してくれて、その差を縮められることなく、5点差を保っての勝利。6年生相手のスコアも9−9のイーブンでした。
さぁ、これで決勝で一度負けた相手と戦える。月曜日の中休みがその決勝戦。一人の観客として、あの子たちの頑張り、チームワークを信じて応援したいと思います。