何を元に「カンファランス」をするか…答えが見つからない。
岩瀬直樹先生が提案されている「自己主導の学び」。
僕は学びの主導権がきちんと子ども側にあることを前提として、「ライティングワークショップ」「リーディングワークショップ」などいろいろなことに取り組んできました。
ライティング・ワークショップ―「書く」ことが好きになる教え方・学び方 (シリーズ・ワークショップで学ぶ)
- 作者: ラルフ・フレッチャー,ジョアン・ポータルピ,小坂敦子,吉田新一郎
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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リーディング・ワークショップ?「読む」ことが好きになる教え方・学び方 (シリーズ《ワークショップで学ぶ》)
- 作者: ルーシー・カルキンズ,吉田新一郎・小坂敦子
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2010/07/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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教師が学習の中でやっていくこととして、環境整備という面からの「学習デザイン」、と一人ひとりをどう見とるか「カンファランス」の2つが大切だと思います。
そして僕自身はこの「カンファランス」に大きな改善の余地があります。
本当に一人ひとりを見とれているのか?
教師主導の授業を進めていた時は、「見とったふり」、「まるで見とれているかのよう」に授業をしていた自分がいました。
だから、学びの主導権を子どもに渡す授業を進めてきました。
しかしながら、「それでも本当に一人ひとりを見とれているのだろうか?」「どうしたらそうなるのだろうか」ともやもやしながら考えているところです。
一人ひとりへのアプローチ「カンファランス」についてもっと考えていかなくてはいけないと思うのです。
あすこまさんこと、澤田さんは「大福帳」というものを使って、一人ひとりへの「カンファランス」に取り組んでおられます。
やはり一人ひとりになんの根拠もなく当たるのは自分も無理だと思っているので、澤田さんが持つ「大福帳」を参考に、他にどんなものが自分自身のカンファランスを助けてくれるのかを、もやもやしながら考えているところです。
できれば子どもにとっては、それが意図して「先生に情報をもたらしている」ではないものがいいんですよね。ここが鍵。「結果的に情報をもたらしている」という感じにしたい。
僕はリーディングワークショップを中心にやっているので、「読書記録の掲示フォルダ」「読書ノート」にも取り組んでいるのですが、両方ともどうもしっくりこない。子どもにとって、読むことを共有するための手段としたいのですが、いまいち広がりを見せないのですよね。もう少し、段差の低いものがいい。ノートにするのも終わったあと書くのも、抵抗が高いと感じる子がいるようです。
いい一冊に出会い、カンファランスについて考える機会になっているのですが、もうちょっと読み進めて考えていこうと思っています。
- 作者: キャシータバナー,カーステンスィギンズ,Kathy Taberner,Kirsten Siggins,吉田新一郎
- 出版社/メーカー: 新評論
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