振り返りジャーナルを使って、子どもの声で実践をパワーアップ!
おはようございます。
今回は実践中の「学びのポートフォリオ」について、子どもたちに振り返りを書いてもらった話。
「学びのポートフォリオ」をやっている理由
こんな経緯で始めています「学びのポートフォリオ」6月末からスタートして、毎週末に学習の成果をポートフォリオにして、家庭へ持って帰っています。
これには実践を進めている理由が2つあります。
1つは「個々の家庭への学級通信」を書きたいという僕の願いです。
学級通信を毎年書いていました。毎年60〜100号ぐらいを平均して書いていました。しかしながら最近思うのは、「保護者に届いているのか」「書くパターンのマンネリ化」です。変えようにも、管理職に提出するため、その年々によって対応が変わってくるのです。「これはやめた方がいい。」という方もいれば、「大抵OK」という方もいて…毎回それに合わせるのは、ちょっと負担が大きいかと。
じゃあ、もっと個別にお家に届けることができないかと考えました。僕が学級通信を書くのではなく、子どもが家に自分だけの学級通信を書くイメージ。
絶対にそっちの方が嬉しいはずなんですよね。パーソナルの学級通信。親が喜ぶ姿が目に浮かびました。
もう一つは「学習の成果を選択する」という子どもの自己肯定感の育成を狙ってのことです。
自分の学びを1週間振り返って「ベストの学び」を選択すると言うことはメタ認知です。自分のプロセスや自分自身についても振り返ることになるでしょう。
そうするなかで生まれた「自己選択・自己決定」は自分自身にもエネルギーを与えてくれるはずです。
「学びのポートフォリオ」の取り組みを振り返ってもらう
昨日はジャーナルに振り返りを書いてもらいました。
今日はジャーナルに「学びのポートフォリオ」について振り返りました。
— ao-sen (@aosenn) 2017年10月16日
お家の人はいつもどんなことを言ってくれる?
自分にとっての宝物「その週のナンバーワン」になってる?なってるとしたらどうして?なってないとしたら、どうしたらいい?https://t.co/sz6Nnwup9S
振り返りの視点
振り返りの視点は次の2つを掲示。
- お家の人に見せたときのリアクションはどんな感じ?
- 学びのポートフォリオは自分にとって「宝物」になってる?なってるとしたら、どうして?なっていないとしたら、どうしたらいい?
子どもたちの反応
いくつか挙げたいと思います。
お母さんに渡したときの反応は「いつもよくかけている」や「よくできている」と書いています。それを見ている私は、「もう少し厳しいことを書いてもいいのに」と思います。ポートフォリオ選ぶときは「たまに別にこれでいいや」と思ってしまいましたが、次からはこれが1番のものやりたいと思います。
僕はポートフォリオは宝物のになっていません。その理由は2つあって、1つ目は金曜日に合わせて決めてしまうことが多くなってきているからです。2つ目は言い訳ですが委員会があったりしているので、これからは無理矢理考えずにいつの間にか簡単に決まるように、授業などでがんばっていきます。
ポートフォリオで思った事は、私は金曜日になってポートフォリオのことに気づくので、何しようか考えてなくて、もうこれでいいかって勝手に決めてしまうことがあるので、自分が成長したと思うことをちゃんと考えていきたいと思いました。あとなるべく早く準備したいです。
僕はあまり自分の宝物と言うわけではないと思いました。かというと自分でこれうまくいったなぁって納得いくものがあったんですが、漢字だけの日とかでこれとこれほんとに宝物かなと言うものもありました。1週間のうちであまり宝物となるものがない時がありますが、これはよくできたなぁと言うものがあれば、それを目一杯表現したいです。これからも今までのポートフォリオを振り返り、自分の本当の宝物となるようにしていきたいと思いました。後期も始まった頃なので6年生になる時まで努力して頑張りたいです。
僕はポートフォリオ選ぶのにいつも適当に凝るのだがや友達がしていたのにしてしまいます。なのでこれから適当に選ばずにしっかりとどれにするか考えようと思いました。それでファイルが家にあったらそれにも挟んでみたいと思います。
このような振り返りもありました。
子どもたちの言葉が示唆に富んでいた。実践へのヒントになる。
— ao-sen (@aosenn) October 16, 2017
①準備が遅れてギリギリになる。
②①によって、これでいいか。。。になる。
ここはファイルにポケットみたいなのをつけてあげることで、貯める→選ぶというプロセスを体験させてあげたい。
1番は準備ができていなくて、適当に選んでしまうということでしょう。それについては、金曜日ぎりぎりになって選択している…という事実があるので、集める→選択するというプロセスを大切にしていきたいです。
ファイルに挟む用のポケットを100円ショップで買ってみました。子どもたちに配ろうと思います。
私は母に見せたときに1週間がんばったねと言われます。その時に嬉しい気持ちになります。たまにポートフォリオを1週間にベストのものだから「これは本当にベスト?」とたまに言われます。自分は1週間のベストではないと思います。私は今までにベストではなく思いついたやつをポートフォリオにしていたので、今週からは別のものを選んでポートフォリオにしたいです。
私はポートフォリオが宝物と思えています。どうしてかと言うとママがいつもコメントを書いてくれて元気になるコメントが書いてあるからです。いつも忙しい時に私も渡してもちゃんと見てくれていいコメントを書いてくれるので宝物だと思いました。自分はママが書いたコメントを見てとても元気になれる自分があるなぁと思いました。
私はポートフォリオを大切にしています。それは学習でこんなに定期的に気にしたことがなかったからです。月から金で1つっていうのが特別感があって選ぶのが楽しいです。
私はポートフォリオでこの前までこれでいいかななどと思っていました。でも最近は理由までしっかり考えて選んだり月曜日から意識できるようになりました。これからも気をつけてきたし考えていきたいと思いました。
こういうプラスの振り返りも示唆に富んでいます。
次へのアイディアに
逆に宝物にできている例としては、
— ao-sen (@aosenn) October 16, 2017
①親のコメントがエネルギーをもらえる
②定期的に学習を見返す感覚がなかったので、新鮮
③自分で週のベストを選べでいるっていう感覚がある
ポートフォリオの共有、学習を週単位で考える、コメントをし合うこと!
次の実践へのアイディアをもらえる。
生まれてきたアイディアは…
- ポートフォリオを友達同士で見せて、アイディアを共有したり、どういう風にまとめるか考える週を作ったりすること。
- 学習の予定を子どもたちと共有して、あらかじめ自分のベストを予想して学習に臨むこと。
- ポートフォリオに親のコメントだけではなく、子ども同士のコメントをしあうこと。
たくさんのやりたいことが浮かんできました。
まとめ 困ったときこそ子どもたちに聞く
子どもに素直に聞いてみる、振り返りをお願いするのが一番な気がする。
— ao-sen (@aosenn) October 16, 2017
僕のアセスメントと子どもの声を合わせて実践を作っていく!
僕の見立てだけではなく、子どもの言葉に耳を傾け、実践のフィードバックをもらうという視点、少し忘れていました。これからは子どもたちにどんどん聞いていきたいと思います。
それでは良い一日を! 体育大会、中止の予感。