【書評】子どもとつくる教室リフォームを読んでみた
著者は全員が話したことがある方々。嬉しいですね、そういう仲間が本を出すというのは。楽しく最後まで読めました。
オーナーシップと共同修正
自分たちの教室を自分たちで変えていける…そういう「オーナーシップ」を子どもたちがもつこと…それを何よりも大切にしていることが伝わってきました。そして本書には他にも大切にしたい理論がたくさんありました。
それは、教室環境を「共同修正」すること。学習もワークシートも…この「共同修正を学級、学校の核としていく。」この言葉に自分はすごくピンときました。その一歩目が教室リフォームプロジェクトであり、その日常化なのかなぁと思っています。
そうやって共同修正が成り立つ教室…ぼくの理想でもあります。昨年度のクラスは間違いなくこの文化がありました。朝のサークルタイムもその共同修正の調整の場になります。
また、みんなの教室だからこそ、みんなのもので考えられる。
授業の時だけアクティブなんてあり得るのだろうか、あとは全部受動的を強いられて、授業だけがアクティブなんて無理だ!ぼくもそういう部分を強く感じます。このねじれが学校のねじれとなり、いずれ子ども同士のねじれを生み出してしまうのではないか、そんな危惧さえあります。ぼく自身も、学校の文化全体を本当の意味で主体的に変えていきたい。
3人の実践記録が素晴らしい!
3人の方の実践記録にもたくさんのヒントがありました。
「みんなでワイワイ考えて設計図を作っていること自体が、教室リフォーム。」
ぼくもそう思うんですよね。ここがオーナーシップを育む大切なところ。またそれをどんどん日常化させていくところに、ぼくはチャレンジしていこうと思えました。
「子どもたちがずっと考えていた「困っていること」は結構あること。」
そうなんですよ、きっと子どもたちは考えているけど、言い出せなかったり、言い出して変わる仕組みがなかったり…ただそれだけなんだと思います。
一生懸命先生に言ってみたけど、先生がその時たまたま忙しくて「そっかぁ言ってみたのに…」なんてこともよくあるんだよなぁ。だからこそ教室リフォームプロジェクトが日常化していることが重要。
さて、次は実際にぼくのクラスがやってみたことを挙げてみます。