今すぐにでも実践できる「1分間瞑想法」
1分間瞑想法を読みました。
SALE中に買いました。当時594円。
僕にとって気づきが多い本でした。
まず瞑想については、何冊か読んでいます。
「心の疲れ」が消えていく瞑想のフシギな力。―――1日10分でできる「心のお洗濯」
- 作者: 地橋秀雄
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2015/08/27
- メディア: Kindle版
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一昨年、辛い時期を過ごしていた時、瞑想の重要性をたまたま読んだ本で知り、やって見ました。その時期に少しでも救われたのも覚えています。それ以来、その瞑想は体を使ったヨガの方が自分に合うと思い、ヨガを続けていました。
でも、「1分間でできる」と言うワードに惹かれ、もう一度学んでみようと思いました。
この「気づき」を養うための瞑想が、「マインドフルネス瞑想」です。 マインドフルネスは、「今」という瞬間に常に注意を向けて、あるがままに観察する「気づきのトレーニング」です。 まず、マインドフルネスという言葉を簡単に解説します。 マインドフルネスの第一人者、マインドフルネス研究所所長のジョン・カバットジン教授は、次のように定義しています。 「瞬間、瞬間の体験に対して、今この瞬間に、判断しないで、意図的に注意を払うことによって実現される気づき」 つまり、 「今、ここ」+「ジャッジしない」=「気づいている状態」
「今、ここ」この概念がたくさんの本の中で出てきます。
- 作者: キャシータバナー,カーステンスィギンズ,Kathy Taberner,Kirsten Siggins,吉田新一郎
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2017/02/08
- メディア: 単行本
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最近のキーワード。「now,here」、今ここにある状態。 それを高めていくのがマインドフルネス瞑想。
瞬間、瞬間に意識を向けていくと、普段は気がつかない様々なことに「気づき」ます。 これを心理学では「無意識の意識化」と言います。 身体の感覚であったり、痛みを訴える声であったり、未来に対する期待だったり、過去に対する後悔だったりします。 普段はなかなか自覚できていない無意識の闇に、意識の光が当たっている状態です。 自動的に湧いてくる思いや考えも受け流し、客観視し続けていくと、頭の中の声とは別の「ただ俯瞰して目撃している自分」がいることに気づきます。 マインドフルネスの目的は、この「気づいている自分(=観察者の視点)」を養うことにあるのです。自分の中の感覚や思考を観察することで、「気づく力(アウェアネス)」を高めることがこの瞑想の目的です。
アウェアネスを高めていくことに瞑想の目的がある。それが知れただけで非常に学びになりました。だからこんなに気持ちがいいのか。
- このようなイヤな思いや感情は、無意識に、自動的に起こります。そして、それに巻き込まれていることに気づいてさえいません。 しかし、「気づいた瞬間」に自分と、「思考」や「感情」との間に、少しだけ「スペース」が生まれます。すると、ネガティブな「思考」や「感情」も、少し離れたところから俯瞰して見ることができるのです。
- マインドフルネスの目的は「気づく」ことです。 「気づき」が連続することで「無」になることはありますが、「無」になることが目的ではありません。雑念が湧いても、それに気づいて、再び集中すればいいのです。 瞑想で大切なことは、次の2つです。 感覚に集中すること 集中が途切れたことに気づくこと
- 瞑想もこれと同じです。 まず注意を向けること、そこから注意がそれたら戻すこと、この繰り返しによって、脳が鍛えられていきます。 このトレーニングを繰り返すことで、脳が普段働いていないところに血液を送り込み、低下していた機能を取り戻すことができます。 だから、雑念が湧いてもいいのです。 雑念が湧いたことに「気づく」ことで、それが「負荷」になって、脳が鍛えられていると捉えてください。
これ以外にも瞑想の良さ、そしてなぜそれが良いのかがじっくりと書かれていて、素晴らしい良書でした。僕は何度も読むために本でも取り寄せたいなぁと感じているくらいです。
「今ここ」に集中するために、瞑想を習慣化していく。
特に放課後の疲れた時間は、脳がいっぱいいっぱいの状態。その状態に気づき、瞑想をすると、放課後の仕事にも集中できそうです。子どもの行動一つに、過度に反応しないスペースを与えていく訓練にもなる!そう感じています。
先生にこそオススメの一冊。ぜひどうぞ。