大人がやる振り返りの方法は、子どもたちにも有効!体験学習のリフレクション
昨日試してみたことが、とってもよかったのでご紹介します。
子どもによる「本質的諸相への気づき」を意識した振り返りの方法です。
体験学習後、初めての授業でした。クラスでどう振り返ろうかと考えていたところ。
- ビーイングとの親和性があるように
- 普段僕がやっている振り返りと同じように
やってみようと思いました。
今日、体験学習の振り返りをしていた。とてつもない鋭い振り返りをする子が多数。
— ao-sen (@aosenn) September 27, 2017
本当にびっくりした。
協働的な授業リフレクションを参考に、子どもverを創ってみた。
体験学習、リフレクションの方法
— ao-sen (@aosenn) September 27, 2017
①目標、スローガンに合わせた気づきを羅列。
②その中でナンバー1を決める
③エピソードを詳細まで書く(事実)
④No.1にした理由を書く(考え)
⑤凝縮した言葉で表現する
これが、僕の想像を遙かに超えた、振り返りの深さがあり、びっくりしたと同時に、
子どもたちにもこのNO1のエピソード記述での振り返りは有効だと感じました。
目標、スローガンに合わせた気づきを箇条書きで
まずは箇条書き、気づいたことを挙げます。体験学習のスローガンの中には大きく分けると2つ、大切な点が入っていて
- 自分の役割にチャレンジしよう
- 友達と積極的に話して、よいところを見つけよう
でした。
1は、自分の幅を広げチャレンジゾーンに一歩出るための積極性を、2は今までの友達像をいい意味で壊しながら、新たに広げ深めていくことを大切にしています。
最初は1についてよく振り返りました。
その中でナンバー1のエピソードを選び、詳細を書く。
ここが大切ですね。1番だけでいい。一番自分が大切にしたい、大事だなと思ったエピソードを選択します。ここは直感でもOk。
詳細は事実ですね。細かくエピソードについて書きます。誰がどうしたのか?いつなのか?
どうしてそれをナンバー1に選んだのか理由を書く。
エピソード記述の考察に当たります。考察だと難しいため、その理由としました。直感で選んだ子も、改めてここでもう一度考えてもらうことをしました。
この部分が充実している子は、ぐぐっと深まっていきます。
このあたりを読んでいると鳥肌がたったのを覚えています。一人ひとりの「自分が大切にしている」理由がよく伝わってくる。
凝縮した言葉で表現する
「ビーイングに書いてあるような短い言葉に自分の体験を凝縮してみて…」
これが昨日の僕の指示でしたが、「ビーイングの言葉から取り出す」と勘違いしてしまっている子もいました。このあたりは反省。
ただ、短い言葉で「自分が今後大切にしたい言葉」が生まれました。ちょうど新しいジャーナルに入ったところなので、表紙に書いてある子もいたっけ。
ただこのパートだけはかなり難しく、子どもたちのジャーナルを読みながら、ぼくが「こう言うこと?」って問い直す必要がある子も多かった。ありきたりな言葉や以前書いた言葉でごまかされてしまっていたのがもったいない。
「ビーイングの参考にしたいから、その言葉黒板に書いてくれる?」というと、たくさんの子が書いてくれました。
来週あたり、現在のビーイングに付け加えて行こうかな。
まとめ 振り返りは積み重ね
完全に振り返りは個人に返していくのだ。集団で過ごしてきて、グループで準備してきたけど、最後は個に還していく。
— ao-sen (@aosenn) 2017年9月27日
だからこそ「自分自身のno.1」を見極める必要がある。
そしてその凝縮された言葉を共有しておくことで、つぎのビーイングの材料になる。
ただし、やはりだが振り返りの積み重ねがないとだめ。
— ao-sen (@aosenn) 2017年9月27日
今日学年でも同じことをやったが、やはり不十分だった。しかもこれは「話す」ことの振り返りに関しては、時間が足りないことがわかった。あくまで自分のための振り返りであるということがわかっただけでよし。
これなんだよね。3時間目、学年の横割りで試したときには、難しさを感じた。振り返りを積み重ねることの大切さを実感。積み重ねてきたからこそのエピソード記述。
またこの振り返りは「書くこと」に有効だと言うことがわかった。
これを話してもらった3時間目はあまりしっくりこなかった。「メンバーに伝えたいこと」で十分だったかな。
ただ、振り返りに手応えをつかめたのが大きい。
では、今日も一日頑張りましょう。