学校の中に引き算の感覚を!
素晴らしい、ぜひ一読してほしい野中先生のブログ。
一度、教え子である先輩のご縁で、お家にお招きいただいて、夕飯をいただいたことがある。何度か講座にも参加し、大きな学びを得ることができた。
特に初任から3年目にかけて非常にお世話になった本が何冊かある。
新卒教師時代を生き抜く心得術60―やんちゃを味方にする日々の戦略
- 作者: 野中信行
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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野中先生は教務主任をやっている時でも、4:45に退勤されていたとのこと。この「引き算」の考え方をしっかり持った先生なんですよね。すごい。
今回のエントリーでも学校における「引き算の必要性」を語られている。
僕もずっとその必要性を感じている。
足し算が好きなんだ、その発想しかないと言っていい。
なぜかというと「子どものため」になることはたくさんあるから。足していってしまう。
厄介なのは、この足し算は「その時々にベストを尽くした結果」なのだ。その時々で一番いいことを選択している。その時はそれがベストだったのだ。ただそのベストを次の年も、また翌年もと同じものをと伸ばしてきた結果、ちょっとねじれてしまっただけなのだ。
でもその足し算はどこかで止めないといけない。何が大切かを考えていかないといけない。
でも、そうはいかない。学校は構造的に簡単に変えられなくなっている。でも、「一人リストラ」から始めよう。担任をしている先生は、「教室」へ戻ることである。これは何度も言っていることであるが、繰り返す。①まず、「学級づくり」を意識する。この基盤ができれば、何とかなるのである。これができないから、クラスがうまくいかない。私は「学級づくり3原則」で十分だと提起している。②「授業づくり」を変える。毎日、楽しい、おもしろい授業なんてできない。でも、一日の大半は、授業をするのである。これが、イイカゲンだと「日常」が退廃する。手応えを持たなければならない。私たちは、「味噌汁・ご飯」授業を提起している。③保護者への対応、支援を意識する。これは大事。これをイイカゲンにしないこと。学校の仕事は、テキトウにしていく。自分の意識を、教室へ戻していくのである。
「自分の意識を、教室へ戻していく」こと、僕も大切にしたい。学年のこと、学校のことを大事にしながらも、子どもたちとの時間をないがしろにしないように。引き算の感覚を自分の中に持っていよう。