先生の働き方Design研究所

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子どもたちのことは、子どもたちに聞く。

 評価の時期になってきました。それと同時に1年間を振り返る時期でもあります。

 

 必要なのはフィードバックをもらうこと。この時期の振り返りジャーナルには、けっこちらからの問いが多くなります。

 ちなみに今読んでいるのですが、振り返りジャーナルはこの著者のお二人の提案している毎日の振り返りです。

 

「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)

「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)

 

 

 水曜日の問いは、

「クラスの居心地の良さは10点満点でいうと?」

「クラスを動物に例えると?」

でした。この解答も読み応えがあって面白かった。いつか紹介します。居心地の良さは10点がほとんどでした。そう思ってくれているならいいのですが。。。

 

 木曜日の問いは、「お題に合う人を見つけてみよう!」です。3人以内で書いてもらいました。「生活習慣ができている人!」「アイディアマン」「生き物や自然の命を大切にしている人」などなど…。もう少し詳しく条件を出しながら、聞いていきました。

 

 実はこれ通知表の「行動の記録」に沿ったもの。

 

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 僕も一度評価をつけてみたのですが、「子どもたちのことは子どもたちに聞く!」のが一番だと思っているので、行動欄の評価もちょこっと子どもたちに聞いてみました。

 

 結論から言うと、あぁ、なんでもっと早くやらなかったんだろう。

 

 もちろんこれで成績をつけるわけじゃありません(笑)。ただ色々な人から票が入っている人は、自分の予想通りだったり、意外な子だったりするんですよね。そうするとその意外な子の見方が変わるんです。自分の見方と子どもたちの見え方のズレを認識することによって、それはいフィードバックになります。

 子供達同士はよく見ているし、知っているなぁ。

 僕が見えない部分もたくさん見えている。それを教えてくれる素敵なフィードバックなんですね。

 そして僕の見方が、あくまで一側面に過ぎないということもよくわかります。もともと一人の人間が、35人を完璧に見ることは不可能。だからこそ、色々な先生や、クラスメイトに頼って僕は過ごしています。

 

 一人一人といつでも完璧に応じれちゃう、問題は全部先生が解決しちゃうみたいなスーパーな先生ってどこの学校にもいるんです。とっても素敵で、いつもクラスが安定している先生…若い頃は僕もそういう風になりたいなぁと思っていました。

 でも社会に出たらそんな人なかなかいないですし、いつも自分を助けてくれる存在に頼るのは怖いと思うんです。

 

 だから、クラスのことはもっと子どもたちでやれる!僕の代わりにたくさんの友達が教えてくれるし、悩みを聞いてくれる…そんなクラスにうちのクラスはちゃんとなっています。

 

 ただ、自分としてはもっと子どもたちを見られるようになりたいなぁと。一人一人への理解の好奇心は持ち続けたいですね。