先生の働き方Design研究所

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D-OODAモデルこそ、教育の現場には必要だと思う。

 だいぶ過去記事(他ブログ)からのものを参考にしていますが、改めてこのOODAモデルについて認識し、若手に話す機会を学校内で作れそうなので、載せようと思います。

 まるで脳みその上にランプがピカって光るような。

 

米軍式 人を動かすマネジメント──「先の見えない戦い」を勝ち抜くD-OODA経営
 

 

 


 すごいね、この本は。読んでよかった。

 
変化を認められないPDCA経営は、その後細かくチェックされることになる。こういう子を育てないのか。
 
 まさしくこういうことなんだよな、予定調和になってしまう自分の悪い癖、それはいつの間にか授業にも侵食してきて‥どうすればいいかが最近の自分の悩み。でもそこを変えていくことのできるヒントが満載でした。
 
また、PDCAの最後に実行「AAction」された結果は、十分に吟味、検証されることなく、次のPに反映されずに終わることが多いようです、なぜなら、みんな次の計画(P)をつくることに精一杯で、過去を振り返っている余裕がないからです。そこでは過去の反省を活かすことなく、毎度のように「対前年比」で計画がつくられます。
 
 これこれ、自戒も込めて。でもそういうシステムなんだよなぁ。意識しないと振り返りをせずに日々を進めていってしまう。
 
「相手をよく観察して出方をうかがう」  この意思決定プロセスのことを、機動戦ではOODAといいます。  OODAはウーダ、または、そのままオー・オー・ディー・エーと発音されます。  OODAは機動戦の基本です。日本人には、ほとんどなじみのない概念ですが、その内容は我々のよく知るPDCAと比べることで明らかにできます。Read more at location 393
これに対してOODAは「観察(Observe)・方向付け(Orient)・決心(Decide)・実行(Act)」の流れを繰り返すループです(ウーダループと呼ばれます)。Read more at location 400
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はじめにくるのが「Observe=観察」。とにかく相手をよく観察すること。これがOODAのスタートです。自らの計画に固執するのではなく、相手をよく観察してその出方をうかがう。Read more at location 401
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自分の計画から始まるか、それとも相手の観察から始まるか──ここがPDCAとOODAの根本的なちがいといえるでしょう。Read more at location 405
 
観察から始めるために、僕らはできることある。
授業であったら形が決まっていること。授業の基本的な形が決まっているから、僕は落ち着いて観察から入ることができる。
 
授業って「観察」から入るんだ。そっから組み立てていくのを、自分の授業にしよう。
 
 そしてこの本で最も共感できるのが「oodaは人間中心のデザイン」であること。授業も人間中心、だからこそ、PDCA色が強いと難しくなってしまう。
 これが僕のずっと感じてきた違和感。
 どうしてビジネスの世界から10年以上遅れてPDCAが教育界に入ってきたのか。本当にPDCAって大切なのか。プランありきになり、かたっ苦しくなってないか。
 
 OODAかPDCAかっていう相反するものにしちゃうと、そこは「問いかけのマジック」
この本ではそのお互いの良さを補完する第三案も出してくれている。
 
対話によって大筋がデザイン(D)された事前の計画を、事後的なOODAの臨機応変で実行する。これをD-OODA(ドゥーダ)ループと名付けることにしましょう。Read more at location 2004
①中央集権的な計画立案を改め、「対話でゴールに至る道筋を明らかにする」姿勢で計画をデザイン(Design)する   ↓ ②臨機応変で直観的な「観察(Observe)・方向付け(Orient)・決心(Decide)・実行(Act)」のループをすばやく回して、アジャイルを実現する   ↓ ③実行した結果は、レッスンズ・ラーンドな姿勢で、再び対話によって振り返りつつそこから学習して、次の計画デザインに活かすRead more at location 2010
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軍隊であれ、会社であれ、親子であれ、「任せる」ことは容易ではありません。  その方法をずっと模索していた私にとって、本書で取り上げた機動戦は大いなるヒントになりました。OODAにミッション・コマンドを併用することで、動き・動かすことができれば、個人も組織も成長することができます。それは「働きがい」につながります
 
  デザインも大切なこと。それを人間中心で回せるように、この部分をOODAでサイクルを回したものを生かしてデザインされたのがD-OODA。あぁ、なるほど。これは、絶対に教育に生かせる。
 
 子どもをみる視点でいうと、この感知から始めるモデルはすごく必要だと思っています。30秒、少なくとも子どもを30秒見てから声をかけたいし、僕がいないところでは、せめて3人、3人に事情を聞かないとちゃんとした指導はしてはいけないなと思っています。
 たくさんの失敗から学んできたこと…でもその失敗を生かせるのも、計画ありきのサイクルではなくて、臨機応変に物事に対応できる柔軟さを生み出すサイクルの方だと思っています。